【疑問】コロナ禍で進む大学オンライン化、理工系実験はオンラインではできない

 

今日の話は大学オンライン化の話です。

コロナ禍で大学オンライン化の話が進んでいるが、理工系は実験がある。これはオンラインではできない。対面授業はオンラインでも問題はないが、実験はできない。この問題が話題にならないのが不思議だ。

工学部出身の僕の場合は1年次、物理実験、化学実験、専門課程の基礎実験が毎週あった。正直言って数ヶ月間大学を封鎖していたら、消化しなければいけない実験ができなくなってしまう。

 
(工学部1年次を想定)
1ヶ月 実験3 × 4週 = 実験12 プラス レポート12
2ヶ月 実験3 × 8週 = 実験24 プラス レポート24
3ヶ月 実験3 × 12週 = 実験36 プラス レポート36

 

これが未消化となる。この分を別の期間に振り分けて集中的に実施することになったら、学生は倒れます。絶対にムリ。ひとつの実験で1レポート作成にどれだけの労力と時間を費やすと思っているのか。しかも未消化分のこの量。気絶します。とても重要なことが取り上げられないことに疑問を感じる。このまま黙っていたら、最後は学生に負担が来る。

 

理工系の実験深刻

理系と文系の最大の違いは実験です。理工系では実験があること。授業で習ったことを実際に実験をして理論通りになっているか検証してみる。これが理工系の最大の特徴です。実験を実施したあとレポート提出がある。このレポート作成が大変な労力を費やす。簡単に出来上がらない。以下が実験の概略である。これを毎週実施する。およそ30~32週分。

 

【実験の概略】

1.予習
予習は必ずする必要がないが、した方がいい。なぜならば、実験には失敗がつきものだから。失敗をするとその分時間が取られる。事前に実験の趣旨や目的を理解し実験の手順をあらかじめ頭の中でシュミレーションしておく。測定データの取り忘れや間違いがあると再実験になることもあるのでスムーズに実験をしたいのなら予習は欠かせない。

 

2.実験
各班ごとに分かれて実験前の簡単な説明がされる。資料があればそれをもとに実験をする。実験装置があればその使い方や実験データの測定をする。実験装置がない場合は目的のデータを測定をするための実験装置を組むところから始める場合もある。

 

説明

準備

実験開始 (観測およびデータ測定)

実験終了

後片づけ

 

3.レポート作成

測定したデータの整理をする。実験データをグラフにしたり表にまとめたりする。測定データから理論通りになっているか計算する。その計算量がすさまじい量をこなす。数学が嫌いな人は地獄です。さらに課題が与えられているので図書館で文献を調べてまとめる。そして考察をする。ひとつの実験でレポート用紙20~30枚くらいは書く。しかもボールペンを使って手書きで。書き間違え注意、修正ペンを使うと先生に怒られることもある。

 

4.レポート提出、面接、再提出(再実験)

実験が行われるとレポートを提出する。期限は2週間後まで。大学によっては1週間だったりするところもある。レポートに不備があると再提出となる。実験データそのものが間違っていると再実験になり負担が増す。教授と1対1での面接がある。面接は試験と同じような感じです。理解度と質問に対しての受け答えが採点の判断材料となる。返答があいまいだったり答えられなかったりすると追加の課題が出され再提出。再提出が何度も続く場合もある。こうなると提出期限に追われる毎日となる。精神的苦痛が重くのしかかってくる。

 

 

実験レポートは科目のなかのひとつ

実験レポートは科目の中のひとつにしかすぎない。他の科目もある英語や数学など。英語は予習は不可欠だし、数学は数学で練習問題がある、これも大変である。その他に専門科目といったように膨大な作業量をこなさなければならず、日曜日はほぼこれで潰れる。アルバイトをしている人は、大学→アルバイト→実験レポート→大学→・・・ほとんど休むことなく1週間、1ヶ月・・・と続く。遊ぶ機会はほぼ皆無。上級学年になると大学に寝泊りするくらいだからね。いつ自宅に帰るのかというと洗濯ものがたまったら帰る、みたいな感じ。(笑)

 

 

まとめ

 

コロナ禍で進む大学オンライン化、理工系は実験があるがこれはオンラインではできない。化学実験、物理実験、専門分野の基礎実験、応用実験などなど。。。数ヶ月間大学を封鎖していたら消化しなければ実験ができなくなってしまう。実験ができなければ、そのしわ寄せが来る。絶対に。ひとつの実験とレポートでどれだけの時間と労力を費やすことか。データ整理や複雑な計算を大量にこなし課題もある。レポート作成の負担ははかり知れない。