スキルがない人は生涯不安定な雇用で低賃金となっていく

 
 
いまの日本で、若い世代を中心に年収が増えない深刻な事態が起きています。
なぜ、このようなことが起きているのか。
 
 

2017年の年齢・性別平均年収(エージェントBOX資料)

 
20代、30代前半で年収が300万円以下はかなり厳しい状況です。この年収では家庭を持つのは大変ですね。共稼ぎでないと現実的には貧困化してしまう。さらに年収500万円を超える世代がいないのが気になります。50歳を超えても424万は少ない。

 

※厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より作成

 
 
新・日本の階級社会

早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)の橋本健二氏は著書『新・日本の階級社会』によると、正規労働者の平均年収が370万円で全体の35.1%(2192万人)となっている。厚生労働省の調査とほぼ一致している。日本経済が悪化の一途をたどっている。このままの状態が続くと、年収300万円時代がもう時期来そうな感じがする。
 
 

 
 
好景気が続くアメリカでは、二極化が物凄いことになっている。経済格差が拡大し、都市部で路上生活者が増えている。アメリカ政府が発表した統計では、全米で56万7715人いるそうです。路上で暮らす人は、日本のなんと124倍となっている。
 
 
 

なぜ給料が低いのか

「給料が低い仕事は労働価値も低い」と考えるべきでしょう。誰でも出来る仕事は希少価値が低く、労働力としても価値が低い。自ずと給料も低くなる。このような低い労働価値しか持っていない状態で転職しても同じ給料になってしまう。他社でも通用する高いスキルを身につけない限り、給料は低いまま。

 
給料が低い仕事をしている人 = 市場価値が低い人材

 

総務省の調査によると、初めて就いた仕事が正社員の場合は現在も正社員であることが多い。しかし最初に非正規労働で雇用されると、その後も非正規労働で働き続ける確率が高くなってしまう。

 

初めて就いた仕事が正社員の場合

現在の雇用形態

正社員 779万6300人

非正規 187万9700人

 

初めて就いた仕事が非正規雇用労働者の場合

現在の雇用形態

正社員    76万6500人

非正規雇用 164万100人

 

 

サラリーマン消滅時代がやって来る

日本では同一労働同一賃金が今年の4月からスタートします。これによって正社員であるメリットがかなりなくなってくる。さらに正社員の給料は確実に減らされます。スキルがない正社員は低賃金となるのは当然な事。諸手当の見直し、ボーナスも期待できない。「低スキル・低賃金」の人が急増すると日本もアメリカのようになっていく。スキルがない人は生涯不安定な雇用で低賃金となっていくことは確実に起こる。

 

(参考)

世界の1人当たり名目GDP 国別ランキング2018年

アメリカの一人当たりGDPは9位であるが、これに対して日本は26位に転落。日本の名目GDPの推移を見るとほとんど横ばい。
 

 
 
日本の名目GDPの推移


 
 
実質GDP各国比較

 

 

まとめ

 
今後、給料を増やしたいならば、スキルを身につけ労働力として価値がある人材になることが必要です。誰でもできるような仕事をしていたのでは、永遠に年収は増えません。